皆さんこんにちは、整備の永辻です。
先日発売となりました、R1250GSの21モデルと、GS誕生40周年記念モデル、おかげさまでともに好評をいただいております。
新型が発表されると、どうしても旧モデルが見劣りするような雰囲気がありますが、少し古くなると貫禄がついてゆくのがBMWの良いところだと自分は思います。
乗り続ける事で、オーナーの方のバイクライフやスタイル、ヒストリーがかもし出されるのでしょうね。
「あの人のBMWかっこいいですね」ではなくて、「BMWに乗ってるあの人かっこいいですね」と言うような感じで。
あくまでも主役はオーナーの方で、BMWは常にその後ろに居てくれる相棒のようなものだと思います。
さて、R80GS BASIC の乗り出しの思い出インプレッションなのですが、走りの前にスペック等を。
新車価格は、当時おおむね120万円位(消費税3%含む)だったと思います。
現行車だとF750GSぐらいの価格ですね。
BASICと言うだけあり、基本装備は何もなく、エンジンガードやリアキャリア、ウィンドシールドとナックルガードなど全て後付けオプションだったので、インテグラルケース(パニアケース)を注文すると、200万円近い価格となってしまいます。
なので、当時新車のR1100GSと比べると、価格差がさほどでもなく、お買い得感があまりなかったかもしれません。
設計も古く、ABSもフューエルインジェクションも装備していない再生産車ですから、当然ですね。
エンジンは前回の通り、50ps/6,500rpmで必要十分ギリギリレベルです、回転を上げて軽快に走るのが楽しいと言う感じです。
足回りは、フロント90/90-21 リア130/80-17 で、クロススポークホイールが採用されており、チューブレス(R80G/Sはチューブ入り)となっています。
今では当たり前ですが、当時スポークタイプでありながら、チューブレスなのは、ちょっと斬新でした。
ブレーキは、フロントは旧ブレンボの対抗2ポットでシングルディスク、リアはなんとドラム式で、止まらないと言うほどではありませんが、前後共に現在のABS付きのものとは比べものになりません。
リアホイールドライブには、もうすでにパラレバースイングアームが装備されており、軽快なフットワークは現在にも受け継がれています。
サスペンションは、フロントはスプリングのみですが(スペシャルダンパーの後付けオプションもあった)、リアと共にホワイトパワー製のスポーツサスペンションとなっております。
メーターまわりはスピードメーターとインジケーターのみで、ヘッドライトとスモールのON/OFFは、キーを回して行います。
ちなみに後付けオプションで、時計と回転計を左右に取付出来ます。
ウインカーは左右.にプッシュ式のスイッチ.が有り、ホーンが左、ウインカーキャンセルが右に付いています。
カラーリングは、アルピンホワイトの単色のみで、青いフレーム色が競技車両みたいですね。
ちなみに35リッターのビッグタンクの後付けオプションもあります。
この仕様を、当時はアドベンチャーではなく、海外ではカラハリと呼び、我々は通称ですがパリダカ仕様などと呼んでいました。
なかなか走りの本題になりませんが、次回はロードインプレッションです。お楽しみに。